計算機を作ろう その①

詰将棋で計算機を作ってみます。

今回は、前置きとパーツ解説パート1です。

 

具体的には、チューリングマシンもどきを構成してみましょう。

なお、細かい言い訳が大量にあるので、そのうち後述します。

 

(前提)
チューリングマシンについての基本的な知識については、私も詳しくないので、Wikipediaとかを見てください。

チューリングマシン - Wikipedia

 

詰将棋の知識については、「龍追いの捨合をもらうパーツ」と言われて分かるくらいを想定します。

 

 

1.パーツの説明

まずは、主要なパーツについて紹介していきます。
ここでは、龍追いをベースに作っていきますが、「普通の道」等については省略します。

 

(1)スイッチ

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心臓部分です。

6九にいる龍がスイッチの切り替え役をしています。本稿では、6九にいる場合をON8九にいる場合をOFFと呼ぶことにします。進入経路は、上図のように上から入る場合と、下図のように下から入る場合の2パターンあります。

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 機能としては、

(a)「上から」+「ON」

(b)「上から」+「OFF」

(c)「下から」+「OFF」

の3パターンを想定しています。

※「下から」+「ON」は考えないようにします。

 

(a)「上から」+「ON」

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(想定手順)

5三龍、6五玉、6四龍、7六玉、7五龍、8七玉、8六龍、9八玉、

8九龍、10七玉、10六龍、11八玉、11七龍、12九玉・・・・・・

「上から進入」→「スイッチOFF」→「左へ脱出」という流れです。

 

 (b)「上から」+「OFF」

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(想定手順)

5三龍、6五玉、6四龍、7六玉、7五龍、6七玉、6六龍、5八玉、

6九龍、4七玉で不詰。

したがって、(b)のパターンは、攻方が避けるべきものということになります。

 

(c)「下から」+「OFF」

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(想定手順)

9十三龍、7十二玉、7十三龍、6十一玉、6十二龍、5十玉、

6九龍、4十一玉、4十二龍、3十玉、3十一龍、2九玉・・・・・・

「下から進入」→「スイッチON」→「右へ脱出」という流れです。

 

 

今後、省略してもよさそうな場合は、以下の記号で代用することにします。

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続く

uso-800-plus-alpha.hatenablog.com

 

※余詰・不詰があると思います。

「多少不完全でも修正できるやろ」程度の安易な考えでいるので、「この変化が詰まない」「この紛れが詰む」等ある場合は悩まないでください。100%作品の不備です(断言)。