審判込みの一般化詰将棋問題を考えよう その②

パーツ解説パート。

 

前回

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2 パーツの説明

主要なパーツについて紹介していきます。

今回も龍追いをベースに作っていきますが、「普通の道」等については省略します。

 

 (1)変数制御部

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(EXPTIME論文 図10より(一部改変))

上下が繋がっていることに注意。

龍追いで34五玉まで追いかけたタイミングで、21五飛(←下段21十七から)と王手を掛けます。このときに、上段22六馬の利きが閉じられ、22十八馬の利きが開くことがポイントです。

 

逆パターンでは、

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龍追いで7十七玉まで追いかけて、21十七飛と王手を掛けます。上とは逆に、上段22六馬の利きが開かれ、22十八馬の利きが閉じる点に留意してください。

 

今回は、飛車が上にいるときを「真」、下にいるときを「偽」と呼ぶことにします。

 

このとき、受方分岐と組み合わせて、

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(※例によって45度傾いたもの)

とすると、通過する度に真偽が入れ替わる形にすることが出来ます。

馬の利きと龍追いが干渉する部分については、馬利きの有無に関わらず、通過が可能な配置を構成できるものとします。

(※原論文は当該箇所不完全)

 

記号はこんな感じで使うことにする。

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※受方分岐と平面交差を省略しているので注意

 

次回

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